キリンチャレンジ杯・ウルグアイ戦(24日、国立)に臨むサッカー日本代表が23日、東京・国立競技場で公式練習を行った。ワールドカップ(W杯)ロシア大会、カタール大会の2大会を経験したMF遠藤航(30=シュツットガルト)が、新生森保ジャパンでのチームを引っ張る責任を口にした。

ベテランのDF吉田、長友、酒井が召集されず、今回の代表メンバーではフィールド選手最年長。「年取ったな」と苦笑し「若い選手も入ってきて新たな競争が始まる。1つ1つの活動が大事になってくる。チームとしては次のこの3年半、どう成長していけるかにトライする。選手の競争とチームの底上げはやらないといけない」と話した。

4年前の森保ジャパンの初陣では、MF長谷部が代表を引退し、ポジションを奪うギラギラした気持ちで臨んだ。「前回は結果を残す思いがあった。今回は追われる立場で自分のポジションを奪いに来る選手がどんどん入ってくるところで、僕もさらに成長し続けないとという思いでいる。それにプラスして代表がさらに上に行くために、成長するためにどうしたらいいかまで考えられるようになっている。チームの中心としての自覚は前回とは違う部分」と話した。

WBCで世界一になった野球の侍ジャパンでいうと、まさにダルビッシュ有投手の立場だ。遠藤は「状況はWBCとは違うので」と前置きした上で「普通に、コミュニケーションを取るようにしたり。そこまで特別意識しているわけではない。ただ、そういう年齢になってきているので、試合をやっていけば声をかけるタイミングは来るかもしれない。これから試合が始まるところで、いつもと変わらずです」と話した。チームではゲーム主将を務めるが「主将だろうがそうでなかろうが、役割は変わらない。そこは特に変わらずやる。いつも通り自分の良さを出してチーム貢献を考えたい」と意気込んだ。

WBCの侍ジャパンの優勝はテレビの中継で見届けた。「決勝はテレビで見てました。僕も同じアスリートとして優勝する瞬間を見られたのは感動したし勇気をもらった。同じアスリートとして日本を盛り上げたい思いが芽生えた」。侍ジャパンに続き、強豪国を倒す覚悟だ。