サッカー女子日本代表「なでしこジャパン」が27日、女子ワールドカップ(W杯)オーストラリア・ニュージーランド大会(7月20日開幕)に向けて千葉市内で合宿を開始した。積極的に声を出してチームを盛り上げたMF猶本光(三菱重工浦和)は、29歳で迎える初のW杯での活躍を誓った。所属チーム事情で合流が遅れたMF遠藤純(23=エンゼル・シティFC)、FW浜野まいか(19=ハンマルビーIF)を除く21人がアットホームな雰囲気でスタートを切った。
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初の大舞台にも、猶本に気負いはなかった。「ずっと準備してきたので、今日特別に何か、っていうのはないです」。10年のU-17W杯準優勝で脚光を浴び、20歳でA代表に選ばれた。しかし、15年カナダと19年フランスのW杯、そして21年東京五輪と落選。悔しさを味わい、ようやくW杯メンバー入りを果たした。もちろんそれで満足するつもりはない。「W杯でどういうプレーを見せられるか、っていうのを常に考えてトレーニングもしてきたので、いざ発表の日に、じゃあ本当にメンバー入りましたってなった時はやっぱり、こみ上げてくるものはありました。でも、やっぱりどういうプレーを見せられるかが大事だと思うので、まだゴールではないと思います」と活躍してこそ、の思いがある。
11年W杯優勝メンバーで今季WEリーグMVPの安藤梢(40=三菱重工浦和)を師と仰ぐ。筑波大、同大学院、三菱重工浦和と後を追うようにキャリアを重ねる。その安藤から「チームの団結が大事」とずっと言い聞かされてきた。主将のDF熊谷紗希(32=ローマ)に次ぐ年長者。「お互いに認め合うっていうのが本当に大事なこと」とリーダーの自覚も十分だ。
本大会では、セットプレーのキッカーとしての役割も担う。11年大会で、名手宮間あやが何度もチャンスを演出したことに触れて「それを参考にというか、自分もやっぱりセットプレーのキッカーとして、練習を重ねてきたので、味方と合わせて、なでしこジャパンの武器にしていきたい」とうなずいた。
若い頃から注目を集めるも、大舞台と縁がなかった。ドイツに渡って成長し、三菱重工浦和に戻ってからも高い基準を保ち続けた。クラブをWEリーグとWEリーグカップの2冠に導き、W杯への切符をつかみ取った。
高校3年の夏に見た11年W杯決勝の光景は鮮明に覚えているという。澤穂希の同点ゴール、海堀あゆみのPKセーブ、熊谷紗希のPK…。12年の時を経て、今度は自分が、その舞台で輝く。【佐藤成】

