23年女子W杯オーストラリア・ニュージーランド大会が今日20日、開幕する。
大会初日は共催勢のニュージーランド-ノルウェー、オーストラリア-アイルランドの2試合が行われる。なでしこジャパンは22日のザンビア戦が初戦。1次リーグ3試合から簡単な対戦相手はいないが、11年ドイツ大会以来12年ぶり優勝を目指し、全てを出し切る。
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なでしこにとってカギは初戦のザンビア戦になる。FIFAランク77位と11位の日本より格下。しかし侮れない。今月7日の親善試合ドイツ戦では主将FWのB・バンダの2ゴールなどで、2度のW杯優勝を誇る強豪国に3-2で勝った。
驚異的なスピードだ。テストステロン値が高く、欧州メディアでは「性別詐称疑惑」すら報じられるB・バンダらがDF裏へ走り込むと、ドイツ守備陣が追いつけない。なでしこ主将のDF熊谷紗希も「ドイツの選手を相手にあのスピードでぶち抜くところをあらためて見て恐怖を感じた。気を付けないといけない形で準備材料にするしかない」と警戒する。実際、なでしこは14日の壮行試合パナマ戦では5バックで引いて守る“練習”を行っていた。
26日の第2戦で戦うコスタリカは、米NWSLソーンズで杉田妃和とチームメートのFWロドリゲスが要注意。同国史上最多の通算56点をマークしている。とはいえコスタリカはフィジカル、技術ともそこまで高くなく、なでしこにとってはやりやすい相手だろう。
31日の第3戦ではスペインと戦う。“格上”だが、同国はW杯への準備段階で一部選手とビルダ監督が指導方法等をめぐり対立。一時、選手15人が代表でのプレーを拒否する事件が起きた。そのままDFマピ・レオン(バルセロナ)ら数人が今大会に出場しないのは日本にとっては追い風だ。
一方で、なでしこは昨年11月に行われた親善試合で「2軍」のスペインに0-1で敗れている。今大会ではさらに厳しい戦いも予想されるが、その中で池田監督の言う「日本らしく、最後まで諦めない戦い」を見せてほしい。【千葉修宏】

