ドイツ、トルコとの欧州遠征後にそのまま残って欧州視察をしていた日本代表森保一監督が26日、帰国し取材に応じた。

欧州の強豪相手に4点ずつ奪って2連勝で終えた遠征について「私自身充実した時間を過ごすことができました。いい経験と時間が過ごせました」と充実の表情で振り返った。

トルコ戦には、欧州各地で9試合を視察したという。シントトロイデンやブライトンの三笘薫、Rソシエダードの久保建英、リバプールの遠藤航ら主力組に加えて、モナコの南野拓実、ニュルンベルクの奥抜侃志(かんじ)らの試合もチェックした。「ヨーロッパの中で日本人選手が非常に存在感をもって活躍しているなと感じました。世界に舞台で活躍することは間違いなく発展だと思いますし、うれしいこと」と頼もしく感じつつ「選手選考に関しては難しくなったなと感じています」とうれしい悲鳴をあげた。

10月シリーズでは、国内でカナダ、チュニジアと対戦する。その位置づけについて問われると「常に前回の活動の時よりレベルアップできるように、(今回の)成果と課題を振り返りながら10月の活動に生かして、チームのレベルアップができるように、選手個々のレベルアップができるようにさらにいい準備をしていきたい」とレベルアップを誓った。

10月の2試合では、11月から始まるワールドカップアジア2次予選を前に、国内組や新戦力を試すのではないかとの見立てもあるが、「選択肢の中にはありますけど、現実はどうなるかは決めていません。すみません。試したい、見てみたい選手はたくさんいますけど、これまでやってきたベース、積み上げを0にして失ってしまっては、これからの戦いが難しくなってくる。積み上げの部分と試す部分、チャレンジする部分は、これからスタッフとミーティングがあるので方向性を決めていきたいと思います」と話すにとどめた。