サッカー日本代表(FIFAランク18位)の、26年ワールドカップ(W杯)北中米大会への挑戦が“ガチ布陣”で始まる。

日本サッカー協会(JFA)は8日、都内でアジア2次予選に臨むメンバー26人を発表。16日に大阪・吹田でミャンマー(同158位)、21日にシリア(同92位)とサウジアラビアでそれぞれ対戦する。過酷な移動に加え、アウェーのシリア戦はキックオフ時間が急きょ変更になるなど、早くもアジアの戦いは始まっている。森保一監督(55)は、格下相手にも欧州組が大半を占める現時点でのベスト陣容をそろえ、万全を期す。

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森保監督が、2度目のW杯出場へ盤石のスタートを切る。メンバー26人のうち国内組はわずか4人。これまで同様、継続して招集してきた選手をそろえた。さらに、試合登録人数の23人に加え、不測の事態に備えて3人多く招集する徹底ぶりだ。前回21年のカタール大会2次予選は、8戦46得点(2失点)で全勝。今回も勝って当たり前という見方がされがちな2試合だが「2次予選は、そんなに甘くない。油断なく、隙なく勝っていく。その心構えを忘れてはいけない」と眉間にクッとしわを寄せた。

「甘くない」アジアの戦いは、もう始まっている。第2戦のシリア戦は、試合日まで1カ月を切っても開催地が決まらず、10月20日に中立地のサウジアラビア・ジッダに決定。キックオフ時間も7日に急きょ、午後8時から午後5時45分に変更となった。当初のナイター開催が、11月でも気温30度を超えることもある中で日没前のキックオフに。加えてシリアは、試合日程の変更によって第1戦の北朝鮮戦からジッダに滞在しており、コンディション面で大きなアドバンテージを得た。指揮官は「決定事項の中で、ベストを尽くす」とし、言葉どおり、容赦なしの陣容をそろえた。

21年の2次予選(19年11月シリーズ)では、2試合でメンバーの大幅な入れ替えを敢行した。欧州組の移動負担を考慮し、1戦目の敵地キルギス戦から2戦目のホーム・ベネズエラ戦で9人を変更。国内組を追加し、発表時には2つのメンバー表が作られた。今回も同様のやり方が選択肢にあったとしつつも「最終予選、本大会と目標を持って前進する中で、同じ経験を共有することは結束力を高める」と“継続性”を優先した。

引いて守り、カウンターで1発を狙うであろう相手の戦い方は織り込み済み。10月には堅守速攻のチュニジアと対戦し「レベルが高い相手と戦って、相手の守備網をこじ開けることは経験した」と“リハーサル”も済んでいる。直近6戦全勝、26得点と破壊力抜群の森保ジャパンがガチ布陣を敷き、横綱相撲で連勝スタートを決める。【岡崎悠利】

 

○…10月シリーズはコンディション不良のため未招集だったMF三笘、鎌田、堂安が復帰した。前回は、三笘はメンバー入りするも体調不良で参加を取りやめ。鎌田は膝のケガ、堂安は親知らずの治療のため選外だった。三笘と堂安はその後のリーグ戦で全試合に先発出場。鎌田も7日の欧州CLフェイエノールト戦でスタメンに名を連ねた。森保監督は、欧州駐在スタッフが各選手とコミュニケーションを図っており、日本でも映像をチェックしていることを明かし「パフォーマンスが代表選手としてふさわしいということで、状態が上がった。コミュニケーションをとりながら、ケガの状態、再発リスクがないか確認して招集させていただいています」と説明した。

 

GK前川 三度目の正直で国際Aマッチデビューを目指す。2年半ぶりの選出となった10月は、ケガで無念の途中離脱。現在J1首位の立役者でもあり、改めてチャンスを与えられた29歳は「今回こそ、目標でもある試合出場を目指して頑張りたい。謙虚さを忘れず、代表の誇りと責任を持って戦いたい」とコメント。元代表GKで広島などで活躍した父和也氏の背中を追う。

 

DF毎熊 9月の初招集以来、3回連続での代表入りとなった。国内屈指の右サイドバックに成長。この日の練習後には「真司さんが今年、C大阪に来ていなかったら、自分が代表に選ばれているか分からないぐらい大きな存在。常に自分の良さを引き出してくれる」と代表の先輩でもあるMF香川に感謝した。初のW杯予選へ「試合に出なければ、意味がない」と力強かった。

 

MF伊藤敦 国内組として、6月シリーズから継続して代表に選出された。「まずは日本代表に選出されて、うれしく思います。今回は今までの強化試合と違って、W杯につながる大事な予選になるので、W杯出場につなげるために、精いっぱいがんばりたいと思います」と誓った。