【ドーハ23日=佐藤成】森保ジャパンが、前例のない優勝への道を切り開く。サッカー日本代表(FIFAランキング17位)は今日24日、AFCアジアカップ(アジア杯)カタール大会1次リーグ第3戦でインドネシア代表(同146位)と対戦する。第2戦イラク戦は1-2で敗戦。各組3試合制となった92年大会以降、第2戦で黒星を喫したチームが優勝したことはない。当地で前日会見に臨んだ森保一監督(55)は、目の前の試合に集中することを強調。その先にジンクスを打ち破る頂点を見据えた。第3戦は、引き分け以上で2位での決勝トーナメント(T)進出が決まる。
◇ ◇ ◇
「優勝確率0%」からの逆襲だ。森保監督は「まずはインドネシア戦に集中して、全力で戦いながら、前進していければ」と前戦から切り替え「日本がいい歴史を積み重ねている国で、我々も次に続いていけるように」と言及。93年「ドーハの悲劇」以降、アジア杯では11年大会で優勝し、W杯も22年大会でドイツとスペインを連破したカタールの地での、前人未到の逆転アジア制覇をもくろんだ。
過去の失敗は繰り返さない。今大会はここまで、日本相手に力を出し尽くしてくる相手の圧力を、もろに受けて劣勢に立たされる場面が目立つ。若きDFリーダー冨安は「相手の勢いにのまれず、たたきのめす気持ちでクリーンシート(無失点)を目指したい」。隙を見せない試合運びを徹底する。イラク戦で課題となったセカンドボールの回収についても意思統一し、攻守のバランスを調律した。
対戦相手の分析は、FIFAランク3桁とはいえ、抜かりなく進めている。初戦のベトナムのように5バックで守りを固めてくることを想定し、DF中山は「若い選手が多いので、前線にくる力強さ、フレッシュさがすごくあるイメージ。国籍取得(変更)選手も何人かいて、加えて足元の技術、ビルドアップもしっかりしてくる」と警戒した。
イラク戦で1得点に終わった攻撃陣も、奮起が必須だ。先発準備を進めるMF堂安は「チームが悪くなった時に俺が必要になってくる。自分がやってやろうと思っている」と燃えた。2試合とも不発の10番は「勝つために最悪、前半0-0でOKとW杯で学んだはずなのに、アジアで、できなくなっている。アジアをナメているだけなので1点差でも勝つ」と引き締めた。
森保監督も「さらにチーム力を高めるためのトレーニングを試合に向けて実施できた」と力を込める。インドネシアを一蹴し、新たな優勝ルートを開拓する。

