【ドーハ27日(日本時間28日)=佐藤成】アジア杯カタール大会1次リーグD組を2位で通過した日本代表(FIFAランキング17位)と、決勝トーナメント1回戦(31日)で対戦するバーレーン(86位)が当地で練習を公開した。

A代表の対戦は10年3月以来ない不気味な相手で、情報が乏しい。練習内容や要注意人物、雰囲気は…。謎に包まれるE組1位のトレーニングに「潜入」し、チーム関係者や地元メディアから情報を引き出した。日本はこの日、完全休養日とした。

日が落ちたドーハに、明るい声が響き渡っていた。大半の門が封鎖され、ようやく潜り込めた練習場は天然芝2面。照明の下、バーレーンの選手たちはリラックスした雰囲気でボールを回していた。「コンニチハ」。モハメド広報が迎えてくれた。公開は15分間。ピッツィ監督だ。前回大会はサウジアラビアを率い、同じ16強で第1次森保ジャパンに0-1で敗れ、退任に追い込まれた因縁がある。

当時より髪の毛が短くなっていた。「イメージチェンジ」と同広報。陽動作戦…ではなさそうだ。チームとして日本の誰を警戒しているか尋ねると「ナカタ(英寿)だね」。バーレーンだけに「バーレーバーレー」な名は挙げないか、と思ったら、すかさず「クボ(建英)」と明かした。オープンな国民性みたいだ。さらには、前日26日のオフにチーム全員でルサイル(決勝会場)へショッピングへ行き、買ったという優勝杯バッジを見せびらかしてきた。むむ、挑発的? だ。

応援団の見通しも問うと「ソーマッチ」とニヤリ。ペルシャ湾の島国から空路は直行便50分。50人乗りバス20台、自家用車でも5時間かけて橋を渡り、大挙してくるという。1-2のイラク戦で経験した完全アウェーの逆境になりそうだ。

同国メディア「アルワタンスポーツ」のフサイン記者にも聞くと「我々の7番(マダン)10番(コマイル)9番(ユスフ)は止められないだろう」とウインクしてきた。194センチの長身FWユスフだけでなく、スピードと技術に優れた速攻は“中東半端”ではなく一流だ。過去10戦して8戦が1点差の難敵でもあり、うち4試合を経験している38歳GKがいて「経験を伝授している」とも聞いた。接戦になる予感がしてきた。