【ドーハ21日=佐藤成】サッカーU-23(23歳以下)日本代表が22日、パリオリンピック(五輪)切符が懸かるアジア最終予選兼U-23アジアカップ(杯)カタール大会第3戦韓国戦に臨む。

チームはドーハ市内で冒頭15分以外を非公開にして、ホテルでコンディション調整したDF関根大輝(21=柏レイソル)を除く22人で最終調整した。

急性胃腸炎の影響で合流が遅れ、ここまで出番のないDF半田陸(22=ガンバ大阪)は、韓国戦での大会初出場を狙う。自身の代わりに右サイドバックで2試合出場した関根大輝(21=柏レイソル)が攻守に躍動しており、たぎる思いはある。「自分は自分のコンディションに集中していた。関(根)も良い選手。いい関係を築けている。出番があれば、僕も関に負けないようにいい競争ができれば」と静かに闘志を燃やした。

代表常連ではなかった関根には、試合前に相手の特長などを踏まえてアドバイスを送っていた。「関自身そんなにアジアの経験も世界の経験もそんなにない。試合前にちょろっとですけどね」とライバルへの助言の真意を明かした。

2試合連続先発の関根が、この日の前日練習をホテルでコンディション調整したこともあり、韓国戦で半田にかかる期待は大きい。「関がいいプレーを毎試合見せているので、うずうずしている状態です」とギラギラ感は失っていない。「背後へのアクション。前へのアクションで違いを出せると思うので、そこは出していきたい」。異なる特長を持ったサイドバックが切磋琢磨(せっさたくま)し、戦力の底上げに成功。次は半田の番だ。