サッカー日本代表(FIFAランキング19位)の森保一監督(58)が9日、主将のMF遠藤航(32)の負傷離脱に追加招集がなかった理由を問われ、日本独自の日程問題に言及した。

大阪・パナスタ吹田で翌日のパラグアイ代表(同37位)に向けた公式会見に臨んだ。

今回は遠藤の離脱を受け26人での活動となったことについて、「招集するかどうかは活動のギリギリまで考えていました。またヨーロッパから来てもらうというのは、本人にとっても負担になりますし、このままの活動で人数でいいかなと考えていました」。

そして国内からの招集を考えたが、折しもYBCルヴァンカップの準決勝(第1戦が8日、第2戦が12日)が重なっていた。

「火曜日の段階で来てもらってもいい、招集したいと思う選手はいましたが、公式戦を目の前にして、タイトルの懸かった試合の準決勝という戦いの準備から選手を抜くということは良くないなと思って招集しませんでした」

本来ならワールドカップ(W杯)優勝を目指す代表活動が優先されるべきところだが、そうならないのが日本のカレンダーゆえの難しい事情がある。

森保監督は言葉を選びつつ、こう吐露した。

「この件はJFA、Jリーグの方が選手ファースト、日本サッカーの発展のためにいろんなことを考えて日程調整してくれていますが、代表の活動とJ1の舞台という、同等の戦いが重なるのは世界の中でも日本だけだと思いますし、サッカーの主要国ではまずあり得ない。シーズン移行等々で日程は変わってくると思いますが、選手の招集に関してはIW(国際Aマッチウィーク)の時は選手を選べるように、という未来につながっていけばと思います。また、JFAだけのメリットという考え方でなく、基本J1から招集するということで、公式戦がある中で代表戦に来てくれる選手たち、覚悟を持ってきてくれていますが、代表活動の時に自チームのことが気になる。アジアカップ等々でもヨーロッパの選手は同じ状況になっていますが、後ろ髪が引かれると、全集中して戦わなければいけない代表戦で全集中しきれないところが出てくる。そこは選手ファーストということで今後、選手が思いきって活動できるように日本サッカーの環境が変わっていくとありがたいなと思います」

世界と伍するためには、日本が一つになって代表強化につながるような環境が求められる。欧州や南米ではスタンダードだけに、日本代表の監督という発信力のある立場を持って、あえて指摘した。

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