【ロンドン=佐藤成】日本代表(FIFAランキング18位)が、聖地ウェンブリーでイングランド代表(同4位)を1-0で破る歴史的金星を挙げた。前半23分にMF三笘薫(28=ブライトン)が決めた先制点を守り切った。

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試合時間残り5分、目の肥えたファンたちが負けを認めたかのように帰路に就き始める。サッカーの母国、イングランドが焦ってゴール前に放り込んできたボールを日本は冷静にはじき返し、追加タイム4分の経過を待った。長い笛。誰も浮かれていないのが日本の強さをより引き立たせた。

主将を託されたMF堂安が進化を実感する。「少しずつこの喜びをあまり喜びすぎないようなチームになってきている」。

もはや日本の代名詞ともいえる強豪破りだが今回はひと味違った。22年W杯カタール大会のドイツ、スペイン、そして昨年10月のブラジルにはいずれも逆転勝利。前半圧倒され、後半に隙を突いた形だったが、この日は先制パンチを浴びせて逃げ切り。森保監督は親善試合であることを強調しつつ「自分たちは守れる、かつゴールも奪える、チャンスも作り出せると今日の試合で自信を持った」。

結果を伴いながら、チームの強化を進めた。手薄のシャドー(トップ下)に、従来サイドが主戦場だったスピード自慢の三笘と伊東を起用。自陣からのカウンターでより威力を発揮した。アジア最終予選で同ポジションを担い、ボランチで先発した鎌田の言葉が説得力を増す。

「僕がずっとトップ下でやりたくないと言ってる理由がまさにそこ。世界のトップとやると、足元のうまさだけではどうしようもなくて、取ってからできるだけ前に推進力があるのがすごく大事」

新プランも機能して7カ国目のW杯優勝経験国撃破。31年前の初対戦時に初得点を「歴史的」と報じられたチームの目線は世界トップ級に限りなく近づいた。

【動画】日本代表、歴史的勝利の瞬間 サッカーの聖地でイングランドの猛攻耐えきった