日本サッカー協会の役員改選に伴う会長選挙が31日に東京・JFAハウスで行われ田嶋幸三副会長(58)が当選し、次期会長に内定した。

 敗れた原博実専務理事(57)は気落ちした様子を見せず「公約や考えをぶつけて堂々と戦った。結果は負けたが、多くの違った声も届けることができた」と潔く話した。

 シーズン移行には消極的で、地方やクラブの特色を生かす強化策を訴えた。事前に優勢とみられた田嶋氏と接戦に持ち込み「多くの方が支持してくれた」と手応えも得た。

 オープンな議論が展開された選挙にメリットを感じた様子。「初めてなので分かりにくい部分もあったと思うが、評議員の方が会長選に直接絡めたのは大きな第一歩。僕が出たことで、候補が2人になったことはよかった」と強調した。