東京のU-23(23歳以下)日本代表MF中島翔哉(21)が、アジアチャンピオンズリーグ(ACL)のプレーオフ(PO)を欠場する見込みとなった。2日、東京・明治神宮で行われた必勝祈願に参加。しかし、練習は1週間のオフをチームから与えられたため、9日に味スタで行われるACL出場権をかけたPOは回避する方向。無休でアジアの頂点まで走り続けた体を1度リフレッシュさせる。

 昨季天皇杯準々決勝まで勝ち上がったチームは12月26日までシーズンがあった。敗退後は、国内合宿を行う同代表に合流。年明け2日深夜には、U-23アジア選手権が開催されたドーハへと向かい1月30日の決勝まで戦い続けた。優勝とMVPの活躍も「厳しい試合も多くどっちに転んでもおかしくなかった」と振り返る緊張感の戦い。国際サッカー連盟の規定では、シーズン終了後に2週間の連続したオフの権利を与えられており、疲労度などを考慮し1週間のオフとなった。

 「まずはサッカーを楽しんでゴールを取る選手になりたい。自分が勝たせられるようになれれば」とJ1の舞台に、その先のリオデジャネイロ五輪を重ねる。根っからのサッカー小僧にとって苦痛の1週間となりそうだが、しばしの休息を経て東京に戻ってくる。【栗田成芳】