目標達成へ-。渡辺晋監督(43)は、選手が「苦悶(くもん)の表情を浮かべる」ほどの練習を課すと宣言した。仙台は、鹿児島県さつま町での第1次キャンプ初日の練習を終えた。雨が降り続けて肌寒い中、全選手28人はランニングやボール回しを中心に約1時間半の練習をこなした。

 練習後、渡辺監督は「苦悶の表情を浮かべるシリーズになるんじゃないんですか。例年以上の厳しいタフなトレーニングをやるつもりです」。第1次キャンプが激しいものになることを予告した。

 また渡辺監督は、今季の目標に「リーグ戦トップ5」「ルヴァン杯、天皇杯はクラブの歴史を塗り替えること」の2つを掲げた。「今まで到達することのできなかった場所に、今年のメンバーでたどり着けるようにやっていきたい」。取材を終えると、雨を気にせずにランニングに向かった。あいにくの天気とは裏腹に、逆襲に燃える監督の心は快晴だった。