浦和レッズは1日、ペトロビッチ前監督の解任を受けてコーチから昇格した堀孝史新監督(49)の下、さいたま市内の全体練習で本格的に再始動した。

 約1時間半の体力強化メニューで新体制最初の試合となる大宮アルディージャとのさいたまダービー(5日、埼玉)へ調整。練習冒頭で円陣を組み、新指揮官は「みんな胸に秘めるものはあると思うが、続けていかないといけない」「レギュラー争いは本当に良い選手を使う」などと鼓舞した。

 フィジカルトレーニングで常に先頭に立ったFW興梠は「ゼロからのスタートの気持ちも大事」とチーム内での新たな競争を歓迎した。ボールを使っての戦術的な練習はなかったため、DF槙野は「ミシャとの違い? まだ分からないなあ。言語が一緒なので、直接聞き取れてコミュニケーション出来ることが一番変わったところかな」とプラス材料を挙げた。

 残り14試合で首位C大阪とは勝ち点12差。GK西川は「優勝は諦めていない。ACLもルヴァンも天皇杯もある。堀監督の下でいい練習を続けたい」。力強く決意し、選手全員参加の決起集会に向かった。【鎌田直秀】