【上海(中国)27日=岡崎悠利】浦和レッズが「オールインワン」の新拠点で10年ぶりのアジア王者を目指す。アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)上海上港戦の遠征から今日28日に帰国予定。このほどさいたま市内の練習場に新クラブハウスが完成し、利用が始まった。旧クラブハウスの隣に建てられ、中でも仮眠室が選手たちには好評だ。

 ナイトゲームの場合、帰宅は深夜になることはざら。試合後もアドレナリンが出て、明け方まで寝られない選手もいる。試合翌日は軽めの調整ながら、寝不足では疲れが取れない。そのため、練習後すぐに仮眠を取れる環境がつくられた。GK西川は「便利だし、より練習に集中できる環境になった」と感謝した。

 食事会場やトレーニングルームもすべてクラブハウスに収められた。以前は食事は選手寮へ、ウエートトレーニングをする際に敷地内の別の場所へ向かう必要があったが、もう移動時間はなし。トレーニングルームは半地下で、ガラス張りでピッチが見える場所につくられた。選手が最高のパフォーマンスを出せるよう、クラブはサポート態勢を強化している。