ジュビロ磐田MF中村俊が、自身2点目となる直接CK弾を決めた。トップ下で先発した清水エスパルスとの「静岡ダービー」。1-0の後半17分、右CKのチャンスに左足を振り抜いた。「ゴールに向かうボールに対してのニアのケアが甘い」と戦前の分析通り、ニアサイドを正確に狙ったボールは、相手DFの股を抜けて直接ゴールネットを揺らした。

 中村俊は「こういう形で入るとは思わなかった。ラッキーだったね」と、苦笑い。この追加点で勢いに乗ったチームは、同28分に今夏ドイツから古巣復帰したMF山田が途中出場から初得点をマーク。完封勝利で、宿敵から今季公式戦3連勝を飾った。暫定5位に浮上し、ACL圏内の3位柏には勝ち点3差に迫った。39歳の司令塔は「積み上げてきたものが出せたと思うし、良い意味での競争もここからもっと出てくると思う」と残り5試合への手応えを口にした。【前田和哉】

 ▼直接CKゴール 磐田MF中村俊が清水戦で記録。J1史上24人、27点目。中村俊は横浜時代の13年3月9日の清水戦以来、自身2点目。直接CKで通算2得点はMFバルディビエソ(横浜M=97、98年)、MF名波浩(磐田=97、99年)に次いで史上3人目の最多タイ記録。中村は日本代表でも02年5月2日のキリン杯ホンジュラス戦でCKで1点記録している。