今季限りでの退団が決まっている横浜F・マリノスのエリク・モンバエルツ監督(62)は、柏レイソルに勝って決勝進出を決めた後の監督会見で、18年元日にセレッソ大阪と対戦する決勝がラストマッチになることについて聞かれ「私の最後のゲームになるのは確実。間違いがない」と笑いながら答えた。

 この日は柏に先制されながら、後半3分に故障したMF扇原貴宏に代えてFW伊藤翔(29)を投入。ウーゴ・ヴィエイラ(29)とFW2枚にすると、その伊藤が後半24分にヘッドで同点弾を決めた。さらに延長後半5分に投入したDF遠藤渓太が右サイドを突破し、出したパスが同13分のヴィエイラの決勝弾を生み出すなど、采配が当たった。

 モンバエルツ監督は「伊藤翔が、攻撃を活性化させてくれた。2トップになったことで、攻撃のチャンスを作ることが出来た。すばらしいゴールで追いつき(延長戦は)疲労が出てきて難しくなったが、後半でゲームを変えられると思った。スピードのある遠藤に代え、すばらしい流れから勝つことが出来た。決勝に向けて勢いを生かしいいゲームをしたい」と逆転勝利を総括した。

 C大阪は今季、リーグ戦はアウェーで0-2、ホームで1-4、ルヴァン杯もアウェーで0-2と3戦3敗の“天敵”だ。モンバエルツ監督は「今季、苦しめられているセレッソに何としても勝ちたい。勝つためには自分たちのプレーの質を最大限に高めたパフォーマンスを出す。セレッソのことはリスペクトしているが、倒せるクオリティーはあると信じている」と力を込めた。

 モンバエルツ監督の後任には、前オーストラリア代表監督のアンジェ・ポステコグルー氏(52)の就任が決まっている。【村上幸将】