清水エスパルスは12日、新体制発表記者会見を静岡市内で行った。ヤン・ヨンソン新監督(57)、新加入の9選手が登壇した。

 昨季はサンフレッチェ広島の監督を務めていたヤン・ヨンソン監督は「日本に帰ってこられてうれしい。(今季は)注目度が高いと感じている。チーム一丸となって、期待に応えるチーム作りをしたい」と笑顔で話した。招聘(しょうへい)に動いた久米一正GM(62)は「日本文化をよく分かっているし、日本の文化、メンタリティーも分かっている方」と期待した。

 15日から始まる練習に向け、新監督は「いいサッカーをするためにはいい攻撃も大切になりますが、堅固な守備がベースにあるべきです。まず失点を減らしたい」と課題を挙げた。

 新しくコーチに就任したのは、元FC東京監督の篠田善之氏(46)。久米GMから「熱血漢で、けんか早いイメージの方。私に似ているところがある」と紹介されたが、本人は苦笑。「少し違うかなと。第一印象は話しかけづらいかもしれませんが、そんなことはありません。明るい性格です」と笑顔で訂正した。

 ヴァンフォーレ甲府から新加入したMF兵働昭弘(35)は、8年ぶりの復帰となった。筑波大から新加入した際の会見は「緊張していて覚えていない」と言うが、2度目となった今回は「リラックスして臨めました」。ベテランとしての役割もチームから求められており「感謝の気持ちでいっぱいですし、責任を強く感じています」と意気込んでいた。