ベガルタ仙台の新加入MF庄司悦大(28)が2アシストの活躍で勝利に貢献した。チームは2日、宮崎県延岡市の西階陸上競技場でJFL大分と対戦し7-0で大勝した。この中で庄司は、前半3分にFW阿部拓馬(30)の先制ゴールをアシスト、同29分には左CKからDF平岡康裕(31)の頭にピタリと合わせゴールを演出。MF富田晋伍(31)とのダブルボランチで何度も好機を演出し、3戦連続のアシストを記録した。

 パサー庄司が、存在感を示した。「あそこに走れればチャンスになると思った。岳(野津田)がいいボールを出してくれたので」。右サイドの奥深いところでパスを受け、すかさずグラウンダーの強いパスをファーサイドにいた阿部の右足に合わせた。CKでも精度の高い右足キックを披露。「ヘディングが強い一貴(大岩)と平さんがいいところに走ってくれた」とセットプレーからも得点を演出。後半には3本のシュートを放って、ゴールへ向かう姿勢を見せた。

 庄司 前を向くことであったり展開するところだったり、求められていることがまだまだできていない。監督から言われていることができればもうワンランク上に行けると思う。

 渡辺晋監督(44)は「まだまだボールを下げるシーンがあった。逆サイドに当てたりターンして前を向いたりバランスを取りながらゲームを作るところは改善の余地があるが、決めるところは立派。意志の表れじゃないですか」と手応えを口にした。【下田雄一】