アルビレックス新潟の今季ホーム初勝利は、またもならなかった。これで前節ホーム松本山雅戦に続いて2試合連続で1-1の引き分けになった。

 表情は晴れない。試合後、整列した新潟のメンバーはもどかしさをにじませた。前半15分、左CKからFW矢野貴章(33)がヘディングで2試合連続の先制弾。松本戦と同じようにホームで先手を取った。ただ、その4分後に京都DF染谷悠太(31)にFKからヘディングで追いつかれると、その後はともに決定打がなく90分を終えた。

 開幕から3試合で1勝2分け。J1だった昨季は最終盤の6試合を5勝1分けで終えている。カテゴリーは変わったが9試合連続負けなし。不敗は継続中だ。鈴木政一監督(63)は「前半は横パスが多かった。相手は前がかりになると、縦が空く。後半はそこを突いていた。そこまですぐに見切らなければ」と攻撃の課題を挙げた。守備も「押し込まれると、ボールとマークに対する動きがおろそかになる」と修正点が見えた。

 新潟にとって、03年以来のJ2での戦い。抽出した課題を修正しながら、勝ち点を積み重ねる作業が続く。