今季横浜F・マリノスから川崎フロンターレに加入したFW斎藤が、古巣の横浜戦の後半32分からピッチに立った。

 右膝前十字靱帯(じんたい)断裂のけがを負った昨年9月23日の甲府戦以来、約6カ月半ぶりの公式戦。斎藤がボールを持つ度に横浜スタンドから大ブーイングが起こったが、40メートルの独走ドリブルやシュートなどで見せ場をつくった。試合はドローに終わり、斎藤は「1点とりたかった。悔しい部分の方が大きい」と振り返った。ブーイングには「愛情の裏返しだと思う」と冷静に受け止め、長期離脱の期間を「サッカーがどれだけ楽しくて大きいかを感じられた」と前向きだ。今後はチーム内競争が待っており「結果を残さないといけない。これから出たときに結果を残すことを課題にしていきたい」と話した。