J2ヴァンフォーレ甲府は30日、吉田達磨監督(43)の契約解除と上野展裕氏(52)の新監督就任を発表した。

 今季からJ2に降格した甲府は、同じく降格した大宮アルディージャとの開幕戦に敗れ黒星発進。第4節のアビスパ福岡戦で初勝利を挙げたが、第5節、6節と連敗。ここ4節も3分け1敗と白星がなく、第11節まで2勝5分け4敗の勝ち点11で16位と低迷していた。ルヴァン杯では2勝1分け1敗でB組首位に立っている。

 柏レイソル、アルビレックス新潟を率いた吉田氏は17年から甲府を指揮したが、昨季は16位で6季ぶりにJ2に降格した。クラブを通じ「多くの勝利と感動をお届けすることが出来ず、また最後まで挑戦を続けることが出来ず、大変申し訳ございません。私自身、今もJ1昇格を諦めておらず、皆さまと共に戦い続けたいという強い気持ちは持っていますが、クラブと話し合った結果このヴァンフォーレ甲府を去ることになりました。」とコメントした。

 上野氏はツエーゲン金沢、新潟(監督代行)を指揮し、14年から昨季まではレノファ山口FCを率いた。クラブを通じ「現在、クラブの置かれている状況は、必ずしも皆さんが望まれている姿ではないと思いますが、この状況を克服することができれば、これから得られるもの、生み出されるものは、大きな喜びに繋がるのではと思います。目標であるJ1復帰、そしてヴァンフォーレ甲府の未来のために、全員で一丸となって突き進んで行きましょう」とコメントした。

 上野新監督は5月3日のホームでの山口戦から指揮を執る。