北海道コンサドーレ札幌ミハイロ・ペトロビッチ監督(60)が3日、練習に復帰した。5月20日神戸戦後、自宅のあるオーストリアなどへ帰国。以後、不在だったがこの日、札幌・宮の沢での練習に姿を現し、指導した。「久しぶりに会えてうれしかった」と、選手たちとの2週間ぶりの再会を喜びつつ、ミニゲームでは、さっそくグラウンドに声を響かせる熱血ぶりを見せていた。

 ワールドカップによる中断期間中のテーマを高らかに宣言した。「次からはチームづくりのセカンドステージが始まる」。重点課題に挙げたのが、後ろからの攻撃の組み立てと前線のコンビネーション。サイドチェンジからの攻撃にはある程度の手応えがあるが、その前と、その後の連係については「開幕当初はできていたことが連戦で練習ができないなかで徐々にできなくなっていった」と、7月のリーグ戦再開まで積み上げていくつもりだ。

 目前に控える6日天皇杯2回戦MIOびわこ滋賀戦(札幌厚別)まであと2日。「アマチュアチームは高いモチベーションで来るので、足をすくわれないようにしっかり戦っていくことが大事」。約半年ぶりに家族とともに過ごし、リフレッシュした様子の指揮官は、公式戦も勝ち上がりつつ、チームの底上げにも着手する。【保坂果那】