浦和レッズFW興梠慎三(32)は、V・ファーレン長崎戦で不発に終わり、連続ゴールは3でストップした。

 「相手にうまく守られて、なかなか打開できない状況。簡単に失う部分もあったし…もう少し攻撃の起点にならないとね。やはり、いい攻撃は出来ないし…まだまだだなと思います」と反省した。

 前半5分、5月に新加入のFWファブリシオ(28)が出したスルーパスに反応すると、DF2人の間に入ってシュートしたが、GK徳重健太に弾かれた。

 「自分もバランスを崩してしまったので…出来ればファーに打ちたかった。決めないといけない。最近、1つのチャンスをものにして、それでゴールを取れていた。今日も早い時間帯にチャンスがあったので、そういうのを決めていたら楽になったかな。守るチームには先取点が重要」と渋い表情を浮かべた。

 2戦連続無失点で終えた。それでも「後ろとしては失点せずに守り切れたのは良かった。あとは得点の部分で…そんなにチャンスもなかったし、もっと作らないといけないかな」と、エースとして結果を出せなかったことに表情はさえない。

 「今日に関しては、チャンスというチャンスが、あまりない。ちょっと距離が遠かったかなという感じ。ダイレクトパスが2、3本、入らないと相手を崩せない。こういう難しい試合では重要」と反省ばかりが口を突いて出た。

 7月22日のセレッソ大阪戦、同28日のサンフレッチェ広島戦、1日の川崎フロンターレ戦と自身は3戦連発、4ゴールの固め打ちと絶好調だった。ファブリシオも2戦連続ゴールを決めていたが、連携面については「僕と武藤(雄樹)とファブリシオが近くでやらないと、ダイレクトプレーは出てこない。まだまだかな。もう少し、時間がかかりそうかな…という気がしますね」と本音を漏らした。

 鹿島アントラーズから13年に浦和に移籍して6年目の夏になった。「夏は暑い。ハードワークで守備でもドンドン追いかけて裏、裏狙うのも年齢的にも、きつくなってきている。メリハリを作ってやらないといけない」と年齢に応じてプレースタイルを変える必要性も痛感している。「川崎F、広島と良い結果が出たから、この結果は残念」と連勝が2で止まったことを悔いた。【村上幸将】