ベガルタ仙台のFWハモン・ロペス(29)が、実戦感覚に手応えをつかんだ。16日、宮城・石巻市総合運動公園フットボール場で行われた仙台大との復興支援マッチ(35分×2)に先発出場。2シャドーの一角に入り3本のシュートを放つなどゴールを脅かし続けた。前半35分で退いたが、集まった1165人のサポーターに順調な仕上がりをアピールした。

2カ月間、実戦から離れていたとは思えないキレのあるプレーを随所で披露した。FWハーフナー・マイク(31)がポストに当てたこぼれ球に素早く反応。左足を振り抜いたが惜しくもポストにはじかれた。ハモン・ロペスは「2点ぐらいは取れていた。結果を出すことはできなかったが、35分いいイメージでやれたのはよかった。もっとやりたかったが試合勘を戻して状態を上げていきたい」と手応えを口にした。

15日のFC東京戦では後半に途中投入されロスタイム3分をプレー。約2年ぶりに戻ったユアスタで1万7000人超のサポーターから大歓声で迎えられたばかり。指揮を執った福永泰コーチ(45)は「まだ合流して6日目だが、攻撃に絡んでシュートも3本打てたし、しっかり段階を踏んで調子を上げてきている。最後の精度の部分はこれから。35分プレーできたことが収穫」と評価した。