プレナスなでしこリーグのINAC神戸MFで「韓国のビーナス」と称される韓国代表イ・ミナ(26)がこのほど、スペシャル対談に臨んだ。お相手は同じ韓国出身で、チーム応援番組「INACTV」のテーマ曲を歌う4人組ダンスボーカルユニット「H5」のリーダー・HONEY(ハニ、34)。

ホーム最終戦のセレッソ大阪堺戦(28日、ノエスタ)にH5が来場し、今季リーグ最多の観衆4663人(10月20日、日テレ-INAC神戸)超えを目指す。日刊スポーツがウェブ限定で試合当日の28日まで特集する“異種コラボ”の第2回は「趣味・恋愛編」。

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ミナ 仕事以外の時間は、何をして過ごしているんですか。

ハニ 私はもともと、韓国にいた時からアニメが好きだったんです。メジャーな作品から、マイナーな作品まで。「ONE PIECE」「BLEACH」「進撃の巨人」「SLAM DUNK」…となんでも見ます。

ミナ そうなんですね。私はアニメ、全然見ないんですよ。サッカーをしていない時はずっと寝ています。

ハニ 私は音楽の仕事に携わっていますが、ミナさん、音楽は聴かないんですか? 

ミナ K-POPはよく聴いています。日本の音楽はまだあまり詳しくないです。静かな曲が好きなんですよ。

ハニ INACTVのテーマソングになっている「WE ARE」はうるさい曲ですよね(笑い)。次はバラードを出します(笑い)。

ミナ ぜひ! 聴きますね! バラードも「この曲が好き!」というより、いろいろな曲を聴くタイプです。うるさいのがあまり得意じゃなくて…。

ハニ 試合前はどんな曲を聴くんですか? 

ミナ 試合前もバラード派です。他の選手はヒップホップとか好きなんですけれど、1人だけ静かにバラードを聴いて、試合に臨んでいます。

ハニ カラオケでもバラードですか? 

ミナ いや、歌うときは楽しい曲を歌います(笑い)。

ハニ 矛盾してる!(笑い) 

ミナ 歌が下手だから、楽しい曲の方が好きなんです。バラードは(音程が)高いので…。ハニさんはカラオケ行くんですか? 

ハニ 私は行かないですね。たまに行った時はダンスグループなのに、ダンスの曲はあまり使わずにバラードを歌います(笑い)。

ミナ ぜひ、聴いてみたいです(笑い)。逆にハニさん、スポーツはするんですか? 

ハニ 私、太ももには自信ありますよ。でも、ボールを使うスポーツは苦手なんです。サッカーをしてもボールを置いて、前に蹴ったはずなのに、後ろにいったり。自信があるのは卓球とバドミントン! ずっと聞きたかったんですが、ミナさんはなんで、そんなに細いんですか? 

ミナ 体質が肉が付きにくい体質なんです。でも、太ももは私の方ががっちりとしているはずです(笑い)。私はサッカー以外は何もできないです。友達にも「サッカー以外は下手だから、サッカーに専念して」ってよく言われます。他の選手はサッカー以外もできたりするけれど、私はダメなんですよ…。

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ハニ そういえば今回、「イ・ミナ選手と対談してくる」ってグループのメンバーに言ったら、うちのREN(レン)が「俺が行く!」って連呼していました。

ミナ なんでそのレンさんじゃないんですか!?(笑い) 私のことを、ハニさんよりもっと好きな人が来たら良かったのに(笑い)。

ハニ 今からレンを呼んでこようかな(笑い)。そうそう、ミナさんはどんな男性がタイプなんですか? 

ミナ そこまで好みはないけれど、男らしくて、声がいい人がいいです。あとは優しい人! 

ハニ それ、レンだ。すべて当てはまる(笑い)。

ミナ 連れてきてくださいよ! 

ハニ 10月28日のセレッソ大阪堺戦にH5として行くので、そこまで我慢してください…。

ミナ 逆にハニさんはどんな人がいいんですか? 

ハニ 私は仕事をめっちゃ頑張っている人が好きです。自分の仕事を大切にして、本当に頑張っている人。これはいつもファンの皆さんに聞かれても、答えていることです。あとは年上で、優しい人。私の口が悪いので、言葉遣いがきれいな人がいいですね。

ミナ 年上の人が好きなんですか? 

ハニ でも、今まで年下と付き合ったのは1回しかないですね。同い年か年上ばかりです。

ミナ 恋愛するの大変じゃないですか? 

ハニ 大変ですね。だから結構恋愛していなくて…。最近はありがたいことに忙しいから、恋愛したい気分にはならないんです。本当にたまにすっごい寂しくなる時があって。そういう時は「誰かがいたらいいのにな」って思います。だから、たま~に会えたらいい(笑い)。月に1回ぐらい会えたらいいですね。

ミナ 月に1回は嫌です!(笑い) 1週間に1回ぐらいがいいでしょう! 

ハニ 私はいつも周りには「うそだ」って言われるんですけれど、人見知りなんです。ステージではガンガン歌うし、むちゃくちゃしゃべりますけれど、仕事なのでスイッチオンしているんですよね。

ミナ 私も一緒で人見知りです。今日も初対面だから、ちょっと…(笑い)。今は人見知りを発揮していますが、普段友達といる時はもうちょっと自由な感じです。

ハニ ファンの皆さんは私をおしゃべりと思っているかもしれないけれど、仕事じゃなかったら、そこまでしゃべらないですね。プライベートとステージの上が全然違う(笑い)。サッカーでは、日本と韓国のサポーターの違いってあるんですか? 

ミナ そんなに大きくは違わないです。今のところそこまで違いは経験していないんですが、プライベートとかで「選手の邪魔をしたくない」っていう気持ちの方が日本は多いとよく聞きます。いい意味で、です。あとはスタジアムに足を運んでくださる方が、韓国より日本の方が多いです。

ハニ 私が韓国にいる時のイメージは、日本人は奥ゆかしかったり、遠慮したりするというイメージだったんですが、私たちのファンは熱くて、激しい! すごく声を出してくれて、それにビックリしました。韓国のファンもすごく大きな声を出すんですが、そこはこちらもあまり変わらないです。

ミナ ファンの方には本当に感謝ですよね。私もなるべく笑顔で一緒に写真を撮ったり、接したりっていうのは心がけています。

ハニ アーティストもファンの方がいないとできない仕事。感謝しているし、どんなことがあってもついてきてくれる。だからこそ「恩返しをしたい」っていつも思っています。そこは音楽もサッカーも一緒ですね! 

【つづく、28日の最終回は未来編】

 

◆イ・ミナ 1991年11月8日、韓国・大邱生まれ。永進大から韓国リーグの現代製鉄レッドエンジェルズに進み、12年から韓国代表。インスタグラムでのファンページはフォロワー1万人を数え、「韓国のビーナス」と親しまれている。8月のアジア大会(インドネシア)では準決勝の日本戦で同点ゴールを挙げるなど、銅メダル獲得に貢献。なでしこリーグでは最近5試合で5得点。158センチ、50キロ。

 

◆H5(エイチファイブ) 15年から東京で活動する韓国人4人組のダンスボーカルユニット。リーダーのHONEY(ハニ)がメインボーカル、K(ケイ、33)がボーカル、REN(レン、31)とDOHA(ドハ、31)がボーカルとラップを担当。CDシングル「WE ARE」が、INAC神戸応援番組「INACTV」のテーマソングになっている。