羽黒が1-0で東海大山形を退け、2年連続7度目の頂点に立った。

前半9分、MF本間夏空斗(がくと=3年)がペナルティーエリア外でボールを受けると、左足を振り抜いた。グラウンダーのシュートは、ゴール右隅のネットを揺らした。殊勲弾の本間は「ピッチも滑りやすかったので、GKの前でワンバウンドするように低めを狙った。応援もたくさん来てくれて背中を押してくれましたし、サッカー人生で一番うれしいゴール」と歓喜した。

今夏の高校総体予選では4得点。同全国総体でも明秀学園日立(茨城)との1回戦で先制ゴールをたたき込んだ。だが、今大会はチームが26得点と量産する中、自身は無得点。「正直、決めなきゃいけない焦りはあった。全国では、まずは1勝目指したい」。06年の1回戦で鳴門(徳島)にPKで勝利して以来となる12年ぶり勝利を誓った。