J3最終節で、今季で引退するSC相模原の元日本代表GK川口能活(43)が現役ラストマッチを完封勝利で飾った。ホームの鹿児島ユナイテッドFC戦で3カ月、リーグ13試合ぶりに先発出場。最多1万2612人の観衆の前で、変わらぬスーパーセーブを連発した。ともに日本代表GKの座を争った名古屋GK楢崎正剛(42)もサプライズで駆けつけ“炎の守護神”の引退に花を添えた。

楢崎はスタンドで盟友の勇姿を見届けた。セレモニーでは花束を抱えてピッチへ。「最後の最後まで本当にかっこよかったです。リーグ戦では敵として、日本代表では味方として『ライバル』と言われたけど、僕のほうが年下で追いかける立場なのに、そういう立場で一緒に戦えて、僕の財産になりました。ありがとう。そして、これからも日本サッカー、GKのために、頑張ってください。本当にお疲れさまでした」と、ねぎらいの言葉を贈った。元日本代表監督の岡田武史氏、ジーコ氏、横浜FC三浦知良からも、ビデオメッセージが届いた。