ジュビロ磐田が25日、鹿児島キャンプを開始した。この日午後、空路で現地入りした選手たちは早速、同市内の鴨池補助競技場で練習。初日はパス交換などの軽めのメニューで調整した。名波浩監督(46)は「良いものを食べて、良い空気を吸って、チーム力を上げていきたい」。2月9日までの16日間でチームを強化する。

16位からの巻き返しを狙う今季、指揮官は例年よりも早く実戦形式の練習を始めた。同キャンプについても「第2クール(2月1日)以降は、(例年)7対3で守備だった指示を攻撃7に変えていく」と宣言。昨季リーグワースト2位の35得点に終わった攻撃力の改善にも着手する方針を示した。

練習前には、歓迎式典に参加。市民の熱烈な歓迎に加え、鹿児島黒豚肉や桜島大根などの特産品が贈られた。チーム主将のDF桜内渚(29)が、クラブを代表してあいさつ。「開幕に向けて鹿児島でしっかり準備をして、1つでも上の順位を目指してチーム一丸となって戦っていきたい」と決意を語った。

通算22回目となる同キャンプ。慣れ親しんだ薩摩の地で、開幕に向けた本格的な準備が始まった。【前田和哉】