なでしこリーグが、Jヴィレッジ(福島・楢葉、広野町)の全面営業再開日である4月20日にJヴィレッジスタジアムで行われることが21日、分かった。実施されるのは1部第4節のマイナビ仙台-千葉レディース。収容約5000人の同スタジアムでなでしこリーグが開催されるのは東日本大震災前の10年10月24日の東京電力マリーゼ-浦和レディース以来、約9年ぶり。同日は施設内で記念イベントも予定されており、なでしこたちの真剣勝負が“復興のシンボル”の新たなスタートを彩る。仙台は、震災の影響で休部した東京電力の選手18人を受け入れて新たに発足した経緯を持つ。東京電力はかつて同スタジアムを本拠地として活動しており、仙台の日本代表DF市瀬は「見ている方を元気づけられるような試合をしたい」と意気込む。

Jヴィレッジでは4月20日に養生中のコート2面と新設するJヴィレッジ駅をオープンさせ、全面営業再開予定。アーティストによるライブなどの企画もあり、当日は約1万人の来場者を見込む。震災からの復興を印象づける一大イベントとなりそうだ。