スペイン1部バルセロナFCからヴィッセル神戸に移籍したMFセルジ・サンペール(24)が15日、神戸市いぶきの森球技場での練習後に取材に応じた。

「すごくいい形で(チームに)合流できた。みんなが心開いて歓迎してくれた。コンディションはいい。後は監督が決めることだが日曜(17日)にプレーしたいと思っている」。チーム練習には13日からの参加だが、早くもとけ込んでいる。チーム7人目の外国籍選手はデビュー濃厚な17日ホームでの清水エスパルス戦に向けた意欲を語った。

神戸が目指す「バルセロナ化」を推進する。バルセロナの下部組織で6歳から育ち、スペイン代表MFブスケツの後継者と期待された。ただ、度重なるケガで出場機会を失い、バルセロナと残っていた契約を解除して神戸入りを決めた。それだけに新天地にかける思いは強い。

「子どものころからのあこがれで目標」というアンドレス・イニエスタ(34)の存在が大きい。「(一緒にプレーするのが)すごくうれしいよ。生活でもよくしてくれているし、ピッチでもプレーすることを望んでいる。ともにいいプレーをして、歴史をつくっていければと思っている」。

チームは開幕戦こそ黒星もイニエスタ、ビジャ、ポドルスキを中心に2連勝と上がってきた。その上で若きバルサ戦士の加入が、どんな化学変化を起こすのか。神戸はまた新たな“実験”に着手する。