王者川崎フロンターレが松本山雅FCを2-0で下し、開幕5戦目にしてようやく初勝利を挙げた。沖縄出身で大卒3年目のFW知念慶(24)が1トップで先発し、前半44分にダイビングヘッドで先制点を挙げ、勝利に貢献した。視察した日本代表の森保一監督の前でアピール。大学時代に無名だったFWが王者で輝き始めた。

知念が開幕4戦未勝利のチームを勢いづけた。豪快な先制点に「練習から狙い通りの形で取れて、すごくうれしかった」。90分間、前線で体を張ってボールを収め、攻守で奮闘した。視察した森保監督も「もちろん、チェックはしていますし、いいプレーを続けていってくれれば可能性はある」と期待を寄せた。知念は「沖縄出身で代表定着した人があまりいない。自分は狙ってはいますけど、全然結果が足りてない。連戦でしっかり結果を出して呼んでもらえるように頑張りたい」と謙虚に話した。