J1リーグ戦で6連敗中のヴィッセル神戸が12日、神戸市のいぶきの森球技場で公開練習を行った。

当初は同じ神戸市内にある神戸総合運動公園ユニバー記念競技場で公開練習を行う予定だったが、12日鹿島戦後に居残った一部サポーターがいぶきの森球技場への会場変更を要望し、14日に急きょ変更が決まった。同球技場は普段の練習を行う拠点で、サポーターが選手に近づきやすい利点があった。だが、非公開が多く、最近は触れ合いの機会が減っていた。この日は約800人のサポーターが詰めかけ、選手の練習を見守った。練習は軽いアップの後、ミニゲームなどを行った。練習後、抽選により250人はイニエスタ、ビジャ、ポドルスキらのサイン会に参加。他の選手もサインに応じていた。

サポーターらは「(非公開練習が多くて)選手の日頃の様子がメディアを通じてしか分からない。抽選にするなどして、定期的に(いぶきの森で)開催してほしい」という声や、「思ったほどチームの雰囲気が悪くない」といった感想をもらした。

吉田孝行監督(42)は「スタジアム(試合を行うような大きな会場)と違い、ファンの人と近く、選手にとっても良い刺激になる。またやりたい」とコメントした。FW小川慶治朗(26)は「前節はちぐはぐ感があった。うまく(チーム内で)コミュニケーションをとれていなかった。チーム一丸になるために話しをしている」と分析。サポーターの視線を集めての練習は「緊張したが、モチベーションが上がった」と気持ちを新たにした。