クラブワースト7連敗の苦境に陥ったヴィッセル神戸のFWルーカス・ポドルスキ(33)が高熱で入院していたことが20日、分かった。

右太もも裏を痛めた影響で4試合連続の欠場。前節18日の横浜F・マリノス戦での復帰を目指し、急ピッチで仕上げていたが16日に異変が起きたという。脱水症状とともに、39度6分の発熱があり緊急入院。水分や食事をとれない状況が続き、親しい関係者によると、チームの現状をおもんばかり「本当に申し訳ない」と謝罪を繰り返したという。

チームが誇る「V・I・P」の一角を担う。大型補強で「アジア王者」を掲げながら、現状は残留争い。この日、取材に応じた三浦淳寛スポーツダイレクター(SD、44)は「はっきり言って苦しいが、やり続けるしかない。今こそ意地の見せどころ。最高の本気度で次(26日、湘南ベルマーレ戦)に向かう」と言った。

選手も悲壮感は表に出さない。DF西大伍(31)は「僕は結構(連敗の)状況が好きですよ。悪い時はみんなが良くなるように努力する。僕がやればいいし。守って点取ってつないで。別に死にませんから」。ポドルスキはこの日の練習も別メニュー。湘南戦に間に合うか微妙だが、発熱するほどの神戸愛で連敗地獄から救い出す。【実藤健一】