サッカー女子W杯フランス大会の日本女子代表(なでしこジャパン)GK、新潟レディース(L)平尾知佳(22)が2日、新潟Lの練習に合流した。W杯では出番がなかったが、大舞台を肌で感じた経験を今後はチームに役立てる。

「すぐに普通に練習したいくらい」。平尾は万全の状態で新潟に戻ってきた。奥山達之監督(43)が体調を考慮し、この日はランニング中心のメニュー。ただすでに臨戦態勢だ。6月26日の帰国後は千葉の実家で過ごし、1日に新潟に。「たっぷり休んだので大丈夫です」。直近のなでしこ杯・長野戦(6日)の出場を見据えている。

W杯でなでしこジャパンは決勝トーナメント1回戦で敗退。平尾は予選から計4試合ベンチだった。ただ「1試合にかける思いのすごさを感じた」。最高峰の舞台は別世界だった。奥山監督は「見て、感じたことをチームと自分の成長につなげてほしい」と言う。

平尾もそのつもりだ。来年は東京五輪がある。「五輪はスタメンで出たい。そのためにも新潟で安心感を与えられるGKになりたい」と目標を定めた。