横浜FCが逆転で東京ヴェルディを下し今季初の2連勝となった。仙台大4年の特別指定選手MF松尾佑介(21)が、初先発に起用され下平隆宏監督の期待に応えた。

松尾は6月29日の前節岡山戦で、FW草野の負傷で急きょピッチに立ちJリーグデビューしたばかり。前節に得点に絡み先発の座をつかんだ21歳は、0-1の前半40分、左サイドをドリブルでしかけ、ゴールラインまでえぐるとグラウンダーのクロスを送り、ゴール前に飛び込んだFWイバが右足で合わせ同点弾。初先発で初アシストを決めた。

松尾は「前を向いて空いていたので、いけると思って仕掛けた。得点につながって良かった」。90分フル出場を果たし「プロの試合で90分できたのは大きかったし、勝利につながっていい経験になった」と笑みをこぼした。

10日には、仙台大の選手として天皇杯2回戦で横浜FCと戦う。まさに「松尾ダービー」。7日に仙台に戻り、8日に仙台大の練習に合流予定だ。今年の天皇杯は、鹿屋体育大が名古屋グランパスを下し、流通経大が前大会覇者の浦和レッズに善戦するなど、大学生の躍動が目立つ。

中3日で、自分の所属チームと対戦する松尾は「プロのクラブは質が高い。うまく対応しないといけない」と気を引き締め「天皇杯で得点を狙いたい」と貪欲だった。