前節で1部残留を決めたマイナビ仙台レディースは、史上初の5連覇を達成した日テレベレーザに0-4で敗れ、2年連続8位で今季を終えた。

先発に日本代表10人を並べる日テレを相手に、常盤木学園出身のFW小林に3ゴールを許すなど力の差を見せつけられた。

台風で延期された長野戦が10月30日に組まれ、中2日の強行軍で迎えた。逆に中5日の日テレ対し、前半は終了間際の1点でしのいだ。辛島監督は「前半は守備も機能していたし、攻撃もチャンスがあった。後半は疲労もあってやられてしまったが、よくやってくれたと思う」と点差以上に善戦した選手をねぎらった。

今季は3位以上を目標にスタートも、前半戦は1勝6敗2分の最下位(10位)。目標を残留に切り替えてからは3勝4敗2分と持ち直した。右足甲の手術で離脱していたDF高平もフル出場。辛島監督は「プレッシャーをかけられても、しっかりパスをつなぐなど特に若手が成長した。この経験を次に生かしてほしい」と前を向いた。今季日テレから移籍のMF隅田は5月の初戦(0-3)に続く敗戦に「持ち味の粘り強い守備は前回よりも出せていたと思う」。MF安本紗和子主将(29)は「この悔しさをぶつけたい」と24日に初戦を迎える皇后杯に気持ちを切り替えた。【野上伸悟】