ヴィッセル神戸が日本代表に初選出されたFW古橋亨梧(24)の決勝弾でJ1残留を決めた。ホームC大阪戦は1-0で快勝。

ビジャ、ポドルスキ、イニエスタのVIPトリオが先発では3月30日G大阪戦以来、約8カ月ぶりにそろい踏み。それでも主役は古橋だった。

後半31分にイニエスタを起点に、日本代表MF山口から高速パスを受けた古橋が左足で強烈なシュートを決めた。今季29試合目で待望の2桁得点達成。19日のベネズエラ戦で日本代表初出場を果たした背番号16は「(山口)蛍さんからいいパスが来た。うまくかわして打てた。素直にうれしい」と喜んだ。

得点場面について、山口は「トラップ、シュートを含めて完璧」と古橋に100点満点を与えた。「後半は今季のベスト試合」と断言したイニエスタは「決定力ある選手。人の話を聞くから成長できる」と日本人エースを絶賛した。

神戸で最多12得点を誇り、今季限りで引退するビジャに2点差に迫る10ゴールを積み重ねた古橋。「(VIPトリオら)あこがれの選手と日々練習してすごく刺激をもらっている。もっと結果を残して恩返しがしたい」と話す。残留を決めたJ1では10位だが、準決勝まで進んだ天皇杯での初タイトル獲得へ、弾みがつく白星となった。【横田和幸】