J3アスルクラロ沼津に今季加入したFW鈴木厚太(22=富士市出身)がこのほど、地元で迎えたプロ1年目の決意を語った。中学時代は、下部組織のACNジュビロ沼津(現アスルクラロ沼津U-15)に所属。飛龍高を卒業後、専大を経て5年ぶりに“凱旋(がいせん)”した。「ここで活躍して、チームの力になりたいという気持ちが強い」と意欲を示した。

今年1月の始動から合流して、約2カ月が経過した。現在は、チームへの順応や体づくりがテーマだ。「戦術を理解して、チームのためにプレーできなければ試合には出られない。そこを高めながら、けがをしない体をつくっていきたい」と日々、汗を流している。

DFラインの背後を突く動きと、ゴール前の嗅覚に優れたストライカー。今季の目標を「公式戦に出て、1試合でも早く点を取ること」と明言。既に練習試合ではゴールも記録し、「自分の良さを出していければ、(リーグ戦)出場のチャンスはあると思う」と、手応えも感じている。

1月には母校の飛龍高を訪問し、菊川達也監督からも激励を受けた。新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期となった開幕は、22日のアウェー秋田戦を予定。地元の声援に応えるべく、まずはプロデビューへの準備を進めていく。【前田和哉】