なでしこリーグ1部、新潟レディース(L)のMF滝川結女(20=前AC長野)は先発定着を狙う。中盤の攻撃的なプレーヤーで、持ち場は両サイドハーフ。なでしこリーグ1部でプレーするのは3季目だが、過去の自分超えに挑戦する。新潟L移籍1年目に目指すのは、シーズン自己最多の5ゴールだ。

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滝川は環境の変化をステップアップへの起爆剤にする。新潟L移籍を「人生のキッカケ。チャンスにする」と言う。最大のターゲットは23年女子ワールドカップ出場と、24年パリ・オリンピックの代表入り。今季は、なでしこジャパン(日本女子代表)への踏み台と意識する。「高卒3年目の20歳。ここがヤマ場。もうひと山越えたい」と話した。

移籍1年目に狙うのはスタメン入り。「ポジション争いは激しい。先発を勝ち取るという強い気持ちでやりたい」。AC長野の1年目はなでしこリーグ3得点。昨季は同リーグ2得点、カップ戦2得点の計4ゴールだった。今季の目標はリーグ戦、カップ戦を含めて5得点だ。ゴール数を毎年、1点ずつ増やしていく計算。「サイドハーフで勝負したい」とライン沿いを駆け上がって、得点に絡む決意だった。

AC長野時代(今季2部)は新潟Lとの対戦が嫌だったと言う。「複数の選択肢を持ってプレーしていた」と守備の難しさを感じていた。そんな新潟Lに移籍して、サッカーに取り組む。「今まで、こんなに頭を使ったことがない、というくらいの毎日です」。だからこそ、成長できると思っている。「自分の足りない部分を見つめ直したい」と今季は飛躍への第1歩にする。【涌井幹雄】

◆滝川結女(たきかわ・ゆめ)1999年(平11)8月31日生まれ、三重県出身。常盤木学園高(宮城)-AC長野。サッカーは5歳から益世FCで開始。U-16日本女子代表。U-17、20代表候補。昨季はなでしこ1部リーグ13試合出場2得点(カップ戦は8試合出場2得点)。153センチ。50キロ。