J1名古屋グランパスでクラブスペシャルフェロー(CFS)、アカデミーダイレクター補佐でアカデミーのGKコーチを務める楢崎正剛氏(44)が20日、インスタグラムで、見事な手法で「STAY HOME」を訴えた。

新型コロナウイルス感染拡大により、日本中に緊急事態宣言が出され、感染拡大を避けるため、世界的に「STAY HOME(家にいよう)」とのムーブメントが起きている。

長年に渡り、日本のゴールと名古屋のゴールを守ってきた守護神は、こういった苦境でも、しっかり“守る”ことを訴える術を熟知していた。

インスタグラムに投稿した写真は、これまでの長い現役生活で交換などで手に入れ、保管している他の選手のユニホームのネーム部分で「STAY HOME」とさらりと訴えた。

名古屋の同僚だった佐藤寿人の「S」、同じく高木義成の「TA」からはじめ、チョン・ソンリョン、西川周作、高丘陽平、村山智彦、西部洋平と、佐藤を除き同じGKで、しっかり並べてメッセージを作成した。

J1通算631試合出場は、遠藤保仁と並び最多。日本代表でも4度のワールドカップ(W杯)含む、国際Aマッチ77試合に出場。24年という長い現役生活で、控えめな性格もあったのか、積極的にユニホーム交換を重ねてきたわけではないようだが、圧倒的なお宝ユニの埋蔵量を、しっかり生かした。

サッカーが消えた日常だが、交換した相手へのリスペクトとともに、引退後も、相変わらずの頼もしい仕事ぶりだった。