Jリーグの村井満チェアマン(60)が22日、第7回臨時実行委員会後にウェブ取材に応じ、同日の「第8回新型コロナウイルス対策連絡会議」で専門家から提案された無観客での再開について、各クラブから反対意見が出なかったことを明かした。

村井チェアマンは「ビデオ会議は全員の顔が見えているわけではないのでつかみきれているかわかりませんが」と前置きした上で「疑義、反論は全くなかったと思います。各クラブも地域の皆様の感情やいろんな状況の中で検討を重ねていると思いますが、今日のところは異論はなかった」と話した。

この日の臨時実行委員会は同対策連絡会議後に行われており、各クラブへは同会議内容の共有や、リーグ再開へ向けたプロトコルの確認などを行ったという。再開日程については今月29日に行う次回の臨時実行委員会で議論するといい、試合へ向けた準備として、各クラブには再開初日の試合から逆算した4~5週間の全体練習期間を設ける予定であることも明言した。

また、無観客開催に関してのプトロコルは、今月16日に無観客でリーグ戦を再開したドイツを手本として制作にあたっていることも明かした。このほか無観客開催となった場合の客席のデコレーションや、密室空間での作業になるとされるVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の導入などについても質問が出たが、村井チェアマンは「これからになってくると思います」と明確な返答は避け、再開日程決定後に検討していくことを強調した。