J1清水エスパルスは2日、「記念Tシャツでマスクをつくろう」と題した企画で集まった、2774枚のマスクを静岡市と静岡県社会福祉協議会へ寄付した。同市役所で贈呈式が行われ、クラブからは山室晋也社長(60)らが出席した。

この企画は、同様の取り組みを行ったJ1サガン鳥栖に賛同し、協力も得る形で実現した。2018年(平30)に行われた、現清水ジュニアユースU-14・市川大祐監督(40)の引退試合の記念Tシャツを素材として提供。手作りマスクの材料として販売するとともに、購入者に自作のマスクの寄付を呼び掛けていた。

今月20日の締め切りまでに、1163人が参加。山室社長は「ファン、サポーターと一緒に何かサポートができないかと考え、企画を行いました。市や市民の皆さまと、ともに歩むエスパルスでありたい」と訴えた。

寄贈されたマスクは、2000枚が静岡市、残り774枚が静岡県社会福祉協議会へ送られる。田辺信宏市長(58)は「ご協力いただいた、全ての方に感謝を申し上げます」と話した。【古地真隆】