ヴィッセル神戸トルステン・フィンク監督(52)は17日、神戸市内で完全非公開練習を実施し、18日の清水エスパルス戦(ノエスタ)へ向けた取材対応も行った。

前節11日の大分トリニータ戦は、九州遠征2連戦の最後の試合で先発は6人入れ替えた。途中出場したFWドウグラス以外の外国籍選手は、大分遠征には全員連れていかず、MFイニエスタらは休養を与えられていた。

今回は8日サガン鳥栖戦から中9日。再開後、ホームで観客を入れた最初の試合になり、イニエスタの先発復帰は確実だ。

フィンク監督は「(遠征に同行しなかった選手らは)いい状態に戻っていると思う」と、イニエスタを含めたベストメンバーで臨むことを示唆した。

同じく取材対応したブラジル人のドウグラスは、古巣清水との対戦になる。だが個人的感情は消し、総力戦での勝利に言及した。

「今年は監督も選手も変わっている。去年までいたチームだが、今は神戸のために戦っている。しかもホームで観客が戻ってくる大事な試合。勝ち点は落とせない。勝つことだけを考えている。若手だけじゃなく選手全員に必要なのは向上心。若手が出た時は、僕らの経験で手助けできればいいと思う」

天皇杯王者の神戸はここまで1勝2分け1敗と、やや苦戦しながらのスタート。清水は開幕4連敗で勝ち点が奪えておらず、17位に低迷している。