2試合ぶりに復帰のヴィッセル神戸MFアンドレス・イニエスタ(36)が、2試合ぶりの勝ち点3をもたらした。

前節の大分戦は疲労を考慮され、今季初のベンチ外。たっぷりリフレッシュして臨んだ清水戦で、絶大な存在感を見せつけた。

0-0の前半ロスタイム。CKでイニエスタが放ったボールに「心の中でこいこいと思っていた」とFW古橋がニアで頭で合わせ、先制ゴールを奪った。後半9分にドウグラスの2点目の後、とどめの3点目も起点はイニエスタだった。左サイドで絶妙パスを酒井へ、そしてドウグラスのシュートがポストに当たり、はね返りを古橋が決めた。

再開後、ホームで初の有観客試合を快勝で飾り、フィンク監督は「あらためてサポーターの大切さが分かった」。その勝利に導いたイニエスタについて「今更彼について話すことはない。だれが見ても世界トップクラスの選手。ボールを収めても、スペースを見せつけるにもずばぬけていて、彼がピッチに立てば違いは明らか」と絶賛した。

これで2勝2分け1敗の8位。2ゴール1アシストの古橋は「やはりいいパスを出してくれる」とイニエスタに感謝。最強コンビが得点、そして勝ち点を積み上げていく。【実藤健一】