17位清水エスパルスは今季2度目の2連勝を逃した。ホームで16位湘南ベルマーレに1-1で引き分け。

FWカルリーニョス・ジュニオ(26)の今季9点目で追い付くも、勝ち越し点は奪えなかった。勝てば順位が入れ替わる一戦だったが、勝ち点1の獲得にとどまった。

チーム得点王の一撃で試合を振り出しに戻した。0-1の後半19分、カルリーニョスがDFエウシーニョの右クロスを右足ボレー。相手に当たってコースが変わり、ゴールラインを割った。「入ってくれて良かった」。2桁得点に王手をかけたブラジル人助っ人は、これまで目標とする数字を明言していなかったが、「毎年2桁ゴールを目標にしている。大事なことだと思う」と明かした。

勝ち越しを狙って猛攻を仕掛けるも、2点目が遠かった。シュート数は相手の2倍となる10本。平岡宏章監督(51)は「最後の質を高めなければ、上には行けない」と課題を挙げた。

次節は来月5日、既にリーグ優勝を決めている川崎Fと対する。カルリーニョスは「すばらしいチーム。自分たちの通用する部分と、足りないものが分かると思う」と、王者との戦いを見据えた。【古地真隆】