藤枝東高GK西川幸之介(3年)の来季J1大分トリニータ加入が内定した。クラブが7日、正式発表。同校で取材に応じた西川は「プロになることを目指していたので、率直にうれしいです」と目を輝かせた。

異例の「スピード内定」だった。先月16~22日に大分の練習に参加。「自分の武器でもある足元の技術の部分は出せたと思います」。1週間で自身の特徴をアピールすると、静岡に戻った同22日に正式オファーを受け、即答したという。

8月には、同校DF稲葉楽(がく)主将(3年)のJ2金沢加入が内定。藤枝東から高卒で2人同時にJリーガーとなるのは、2003年卒業で磐田に入団したDF大井健太郎(36)と成岡翔氏(36=J3藤枝アンバサダー)以来となる。小林公平監督は「2人もこれから厳しい世界に飛び込むが、頑張ってほしい」とエールを送った。

西川は今後も同校で練習を続けながら、来年1月のチーム始動に向けてコンディションを維持していく。目標は1日でも早くプロデビューすること。「他の選手のいい部分を吸収して、自分の武器も伸ばしていきたいです」と抱負を語った。【神谷亮磨】

◆西川幸之介(にしかわ・こうのすけ)2002年(平14)9月11日、愛知県みよし市生まれ。グランパス三好U-12-シルフィードFCU-15。家族は両親、兄、姉。180センチ、79キロ。右利き。