J2アルビレックス新潟のFW矢村健(23)が1分け3敗と4試合勝利から遠のくチームをゴールで救う。3日間のオフ明けの10日。聖籠町で約1時間、汗を流した。ハーフコートでの8対8のミニゲームではクロスを右足で合わせ、1得点。「ここ最近はゴール前で丁寧になりすぎた。原点に戻り、思い切りの良さを出したい」と13日のホーム最終戦となる群馬戦でプロ初ゴール(11月4日、山形戦)以来の今季2得点目を貪欲に狙う。

チームは前節6日の松本戦で今季初めて3-6-1気味のシステムにトライ。矢村は前半、不慣れな右ウイングバックでプレーした。「慣れない位置だったが、いい緊張感で臨めた。裏への抜け出しやペナルティーエリアへの進入には手応えを感じた。守備での課題は出たが、どんなことも吸収したい」と話す。

新潟医療福祉大卒1年目の今季、ここまで17試合に出場。「プロに適応する期間から、今は存在価値をアピールすることに変わっている」。着実な成長も実感している。リーグ戦は残り3試合。「勝ちにこだわりながら、来季につながるようなプレーをしたい。ホーム最終戦でゴールを奪い、サポーターに勝利を届けたい」と意気込んだ。【小林忠】