磐田は黒星発進となった。アウェーで昨季16位の琉球に0-1で完封負け。開始55秒で先制点を許した。その後はボールを支配し、試合を掌握。相手の5倍となる20本のシュートを浴びせるも、最後の精度を欠いた。開幕ダッシュを目指していたチームにとっては、痛すぎる敗戦。鈴木政一監督(66)は「シュート精度の問題。(課題は)はっきりと分かっている」と必死に顔を上げた。

約89分間の攻勢も空砲に終わった。1点を追う前半ロスタイム、MF遠藤保仁(41)が放った右足シュートはクロスバーに弾かれた。遠藤は後半25分にもFKを直接狙ったが、シュートは右ポストに直撃。試合後は「決めたかった」と悔しさをにじませた。

昨季は6位でシーズンを終えた。引き分け数はリーグ2位タイの15試合。勝ちきれなかった反省を生かし、指揮官は「結果にこだわる」と、勝利だけを目指す意識を選手に植え付けてきた。クラブ目標もJ2優勝でのJ1復帰。遠藤は「シュートの部分は個人で精度を上げていくしかない」と気持ちを切り替えた。

まだ1試合を終えただけだが、厳しい船出となった。6日の町田とのホーム開幕戦は、勝ち点3だけが求められる。