J2のFC町田ゼルビアは9日、青森山田高のMF宇野禅斗(3年)の来季加入内定を発表し、同日、青森市内の同校で入団会見を行った。ボール奪取能力、展開力に優れ、強烈なミドルシュートを武器にする超高校級ボランチ。今夏の全国高校総体(インターハイ)優勝や主戦場のプレミアリーグEAST首位の原動力になっている攻守の柱が、プロ入りの夢をかなえた。

入団会見で宇野は「FC町田ゼルビアというチームで、プロのサッカー人生をスタートさせることができ、うれしく思っています。ここまでたくさんの方に支えられ、その中で自分のプレーを評価していただき、声をかけていただいたことに感謝しています」とあいさつした。さらに「町田の地に元気や笑顔を届けられるような選手になりたいと思います」と決意表明した。

福島県出身の宇野は青森山田中を経て青森山田高に入学。高校では2年時から主力に定着し、準優勝した昨年度の全国選手権ではアンカーとして全5試合に先発した。今季はJ1のFC東京に来季加入内定しているMF松木玖生(くりゅう)主将(3年)とともに強力なダブルボランチを形成。これまで世代別代表には縁がなかったが、今年5月にはU-18日本代表候補にも選出された。

全国高校総体、プレミアリーグ、全国選手権(12月28日開幕、東京・国立競技場ほか)の3冠を目指すチームのキーマンに君臨し、松木と並んで代えの利かない存在だ。来季から活躍の舞台をJ2に移す宇野は、プロ1年目から「まずはしっかり試合に出て頑張りたいです」と力強く語った。